- 市販車で林道を楽しめるバイクが知りたい
- トリッカーをフルサイズ化する方法を知りたい
- フルサイズ化するときのオススメのカスタムが知りたい
- エンデューロ入門にトリッカーはオススメ?
そんな疑問を持ってるオフロードライダーの悩みを解決します。
私自身、トリッカーをフルサイズ化し、林道ツーリングやエンデューロレースに参戦していました。
その経験を生かし、フルサイズ化する時に必要なカスタムパーツと、注意しなければいけないポイントを紹介します。
現在、トリッカーに乗っている人、これからトリッカーに乗ろうと思ってる人に参考になるはずです。
トリッカーはフルサイズ化することで、一気にポテンシャルが上がります。
本ページはプロモーションが含まれています。
フルサイズトリッカーとは
ホイールベースが狭いミドルサイズのトリッカーに、オフロード専用タイヤが履けるように、
- フロントホイール:19インチ → 21インチ
- リアホイール :16インチ → 18インチ
にインチアップするカスタムのこと。
トリッカーのフロントフォークとスイングアームは、セロー225/250と互換性があり、足回りの流用が可能。それを利用して、セローと同じエンジンで、軽くて扱いやすい新しいオフロードバイクを作ろうと偉い人が考えたカスタムです。
ワイズギアが発売している、セロー250の前後ホイールアッシーとスプロケットがあれば、特殊な加工なしにフルサイズ化が可能です。
特殊な加工なしにカスタムできることが最大の魅力です!
セロー225とセロー250ではリアスプロケット部分の取り付け形状が異なります。
- セロー225のホイールを使うのであれば、セロー225のリアスプロケット
- セロー250のホイールを使うのであれば、セロー250のリアスプロケット
を使用すると簡単に取付ができます。
※セロー250のホイールに、セロー225のスプロケットを使用することも可能です。そのためには、以下の変換アダプターが必要です。
セロー250用のスプロケットは値段が高いため、流用がきくセロー225用のスプロケットを使うのがオススメ。
スプロケットは消耗品だし、セッティング変更でサイズを変えたりします。
なるべく、トータルコストを安くしたければ、『変換アダプター + セロー225用のスプロケット』にしましょう。
トリッカーをフルサイズ化するために最低限 必要なカスタム
YAMAHA セロー のホイールを流用してインチアップ
ホイールの入手方法は以下の2つ
おすすめは、ワイズギアのセロー250のホイール。
中古のホイールは、ハブベアリングが固着して回らなかったり、スポークが歪んでいるなど、写真を見ただけでは判断できない不具合があります。
セロー250は林道でも使用されていることが多いので、どんな状態のホイールか見極めるのが非常に難しいです。
スポークを張り直したり、ベアリングの打ち替えができる人以外は、ワイズギアから出ている、セロー250のホイールアッシーの購入がオススメです。
>> ワイズギア セロー250 のホイールアッシーのレビューを見るワイズギヤのホイールであれば、
- ブレーキディスク(フロント、リアそれぞれ)
- スプロケット 48T(リアホイールのみ)
がセットです。
フロントのブレーキディスクはトリッカーの物を使用します。
※トリッカーとセローでは、フロントのブレーキディスクのサイズが異なります。
スプロケットとチェーンを交換
ホイールのサイズが変わったときに必ず必要なカスタムが、スプロケットとチェーンの変更です。
ホイールサイズが大きくなったにもかかわらず、トリッカー純正のスプロケットのままだと、低速域が使い物になりません。
オフロード走行を目的としてのカスタムなので、低速域が非常に重要です。
オススメのスプロケットのサイズは
- ドライブスプロケット(フロント):14T
※ 小さいほどローギア - ドリブンスプロケット(リア) :55T
※ 大きいほどローギア
かなりローギアなセッティングですが、ハードな林道にも十分対応できるセティングです。
F:14T、R:55T で公道を走ると、最高速度が法定速度並みしかでなくなります。
公道走行を考えるのであれば、F:14T R:52T くらいで様子をみても良いかも知れません。
また、リアのスプロケットのサイズが大きくなることから、チェーンの交換も必要。
- 純正チェーン:チェーンサイズ 428、124コマ
- 変更推奨チェーン:チェーンサイズ 428、130コマ
オススメはD.I.D(大同工業)のシールチェーン。
しっかりメンテナンスすれば、かなり長寿命。
国産のため、品質も高く安心して使えます。
フロントフェンダーの高さを上げる
フロントホイールが19インチから21インチになると、フロントフェンダーにタイヤが干渉します。
このため、フロントフェンダーを上にオフセット(調整)する必要があります。
トライアルバイクに強い「MITANI Moter Sports 神戸店」から、「ヤマハトリッカー用トライアルフロントフェンダーKIT」 が発売されています。
これが、とっても良い。
スタビライザーとフェンダーがセットで、スタビライザーのおかげでフロント周りの剛性が飛躍的に上がります。
>>「ヤマハトリッカー用トライアルフロントフェンダーKIT」を見る(外部リンク:「MITANI Moter Sports 神戸店」)
トリッカーをフルサイズ化したときに併せてすべきカスタム
レバーを守るためにハンドガードを付けよう
ハンドガードには2つの意味があります。
- 転倒時にレバーが折れるの防ぐため
- 自分の手を守るため
クラッチレバーが折れると、最悪の場合、走行できなくなる可能性があります。
また、転倒時に木や岩とレバーの間に指を挟んだりすると、骨折の危険もあります。
バイクは簡単に直せても、ケガは簡単に治りません。
ハンドガードは、オフロードバイクに乗るのであれば、絶対に必要なカスタムです。
オススメのハンドガードは『ZETA(ジータ)』。軽いのにとっても頑丈。
ハンドガードの安物は、すぐに曲がったりするので、やめた方が無難です。
オフロード用のハンドルにカスタム
トリッカーの純正ハンドルは、オフロード走行に向いていません。
純正ハンドルは曲がりやすく、スタンディングのポジションに合わない。
モトクロスやエンデューロ、トライアルで使われるレンサル、プロテーパーなどのハンドルに変えることをお勧めします。
ハンドルは高さ・幅など、かなり好みが分かれます。色々試してみるのもオフロードバイクの醍醐味です。
とりあえず最初にどれを選んだら良いか分からなければ、「レンサル Trial Bar」 がオススメです。
そのままだと、かなり幅広なため、体型やポジションに合わせて カットしましょう。
ハンドルカットには、「SK11」のパイプカッター がおすすめ。
トリッカーをフルサイズ化する メリット
- リアタイヤにIRCツーリストが履ける
- 最低地上高が上がる
- ホイール系が大きくなり、難所を超えやすくなる
- トリッカーがかっこよくなる(玄人感が出る)
- 高年式バイクでオフロード走行を楽しめる
費用はかかりますが、公道が走れて、林道も楽しめる高年式のバイクは、かなり限られています。
トリッカーは「セロー225に変わるオフロードバイクになるのでは?!」と思っています。
トリッカーをフルサイズ化する デメリット
- スピードメーターが狂う
- 足つきが悪くなる
- スプロケットのセッティングによっては、公道ツーリングがきつい
林道を走ることがメインのため、スピードメーターなんて○りです。
(おい!)
そして、インチアップすることから、足つきが悪くなります。しかし、逆を返せば最低地上高が上がります。林道では、最低地上高が低いと、段差が超えにくいなどのデメリットになります。
つまり、足つきの悪さの反面、メリットにもなる部分です。
エンデューロ入門にはフルサイズトリッカーが最強
フルサイズトリッカーは、セロー225に変わる、林道におすすめのオフロードバイクだと思います。
すこし、カスタムする手間はかかりますが、かなり走行性のは高いです。
ミドルサイズの車体なため、取り回しがしやすく、まさに入門には最適です。
ぜひ、トリッカーをオフロード仕様にして、林道やレースを楽しんでください!