- 林道を走る時の空気圧の目安が知りたい
- いつでも同じ空気圧でいいの?
- 空気圧を落とすメリット・デメリットが知りたい
そんな悩みを持つオフロードライダーの悩みを解決します。
オフロードバイクで林道を走るときは、タイヤの空気圧を落として走ります。それを知らずに、アスファルトを走っている時と同じ空気圧で林道を走っていると、思いも寄らない事故につながります。
毎週末に林道ツーリングやエンデューロレース、トライアルバイクの大会など、オフロードライフを満喫している私が、タイヤの空気圧について詳しく解説します。
この記事では、タイヤの空気圧を落とすことの重要性と、おすすめの空気圧を紹介します。
空気圧を落とすことを知るだけで、オフロードバイクがさらに楽しくなります。
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【重要】林道ではタイヤの空気圧を落として走るもの
オフロードバイクで林道を走るのに、必ず知っておかなかればいけないのが『タイヤの空気圧はかならず落とす』ということ。
なぜなら、空気圧を落とすことでタイヤの接地面積を増やすことができるからです。
オフロード走行を想定しているタイヤであれば、空気圧を落とすことを前提に、タイヤの設計をしています。
オフロードバイク乗りであれば、誰でも知っているレベルのタイヤ「IRC TR-011 TOURIST(ツーリスト)」もその一つ。
空気圧を落とすことで、タイヤ本来のグリップ力を発揮でき、楽しく安全にオフロードバイクを楽しむことができます。
公道は規定の空気圧|林道に入ったら空気圧を落とす
林道走行にあたり、タイヤの空気圧を調整することで、走行性能を向上させることができます。
具体的には、路面との接地面積を増やし、グリップ力を高めるため、タイヤの面積を広げることができます。
また、空気圧を落とすことで、路面の凹凸に対する影響を軽減し、車両の振動や負荷を軽減することができます。
空気圧を落とすタイミングはあくまで林道に入ってから。林道に入る前から空気圧を落として公道を走ると危険です。
公道を空気圧が低い状態で走ると、タイヤの減りは早いし、運が悪いと転倒などの事故につながります。
空気圧を落とすのは、林道に入る前の儀式のようなもの。気持ちに余裕を持って林道ツーリングをしましょう。
タイヤの空気圧の落とし方|必要な道具も紹介
タイヤの空気圧の落とし方
実際にどのように空気圧を落としているか紹介します。
オフロードバイクのバルブの形状は『TR-4(米式 直バルブ)』。矢印の部分を押すと空気が抜ける仕組みです。
林道ツーリングの機会が多ければ、虫回し付きのバルブキャップに変えておくと便利。
突起の部分を差し込むだけで、空気を抜くことができます。
空気を抜く部分は少し引っ込んでいるので、指で押しずらい。落ちている枝などで押すと、ゴミが入って空気漏れの原因になるので注意しましょう。
タイヤ交換のとき必要な『虫回し(赤いやつ)』付きのバルブキャップもあります。
適当はダメ!空気圧は専用ゲージでしっかり測る
オフロードバイクで、林道や山道を走行する場合は、タイヤの空気圧を調整する必要があります。
オフロードバイクの場合、路面の凹凸が激しい場所を走行することが多いため、空気圧を落とすことで路面との接地面積を広げ、グリップ力を向上させることができます。
また、空気圧を落とすことで路面の凹凸に対する影響を和らげ、走行中の振動や車両への負荷を軽減することができます。
オフロードバイクのタイヤは非常に低い空気圧で走行するため、一般的な空気圧計では測れない領域のエアー量になります。このため、専用のエアーゲージを使用する必要があります。
オフロードバイク用のエアーゲージでオススメなのはこれ。
車用のエアーゲージは、メモリの下限値が「0.5 kg/cm」のものが多く、測定したい範囲の 『 0.1〜0.8 kg/cm 』 を正確に測れません。
私もオフロードバイクに乗り出した頃は、車用の物を使っていましたが、空気圧が正確に測れず、すぐに買い換えるハメになりました。
空気圧を落とすときは、空気圧をいくつにするか決めて落とします。適当に空気圧を低くしておけば良いという考えは危険です。
オフロードバイクにおけるタイヤの空気圧の目安
林道ツーリングにおけるタイヤの空気圧の目安
タイヤの種類や路面の状況によって異なりますが、ベースとなるのが
- フロント:0.7 kg/cm
- リア :0.6 kg/cm
この空気圧をベースにしながら、状況に応じて空気圧を減らしていきましょう。
林道ツーリングにおいて、フロントタイヤの空気圧を『0.6 kg/cm』以下にすると、リム打ちによるパンクの可能性が高くなるので注意しましょう。
※リム打ち:勢いよく段差を越えた時に、ホイールと段差の角にチューブが挟まれてパンクすること
モトクロスにおけるタイヤの空気圧の目安
モトクロスにおいては、速さが勝負の要素となります。そのため、タイヤの空気圧はオフロードバイクにとっては高めの0.7~0.9kg/cmに設定することが一般的です。
ドライコンディション(路面が乾いている状態)の時は、0.9kg/cm程度の高め、ウェットコンディション(路面がぬれている状態)の時は0.7kg/cmと低めに調整して走ってみましょう。
空気圧はいろいろと試してみて、自分にあった圧を見つけてみましょう。
それもオフロードバイクの楽しみの一つです。
エンデューロにおけるタイヤの空気圧の目安
エンデューロでは、速さよりも長距離を走り抜くことが勝負の要素となります。
そのため、タイヤの空気圧をできるだけ低めに設定することが一般的です。
低い空気圧にすることで、タイヤの変形を許容し、路面との接地面積を広げることができます。
その結果、グリップ力が向上し、疲れにくい走行が可能となります。
エンデューロバイクのタイヤの空気圧は、前輪が0.8~0.6kgf/cm2、後輪が0.5〜0.1kgf/cm2が推奨されています。
エンデューロは、長距離走行が多く、不整地や岩場、砂地など、様々な路面状況に適応できるよう、柔らかめのタイヤがおすすめです。
適切な空気圧で走行することで、タイヤと路面の接地面積が最適化され、グリップ力が向上します。
ただし、ライダーの体重や乗り方、路面の状態、気温などによっても空気圧は変化するため、適宜調整する必要があります。
適切な空気圧で走行することで、エンデューロバイクのパフォーマンスを最大限に発揮することができることから、走りながら空気圧を調整し、難所に差し掛かったときに、「さらに空気を抜く」という選択肢があるということを覚えておきましょう。
空気を落とすための必須カスタム
オフロードバイクで空気圧を落とす場合は、ビードストッパー(リムロック)かTUBLISSなど、リムからタイヤが外れることを防ぐためのカスタムが必要です。
ビードストッパー(リムロック)とは
オフロードバイクのビードストッパーは、タイヤとホイールのビード(タイヤの外側の端)が外れるのを防止するパーツです。
ビードストッパーを取り付けることで、タイヤが外れてしまう危険性を低減し、タイヤの空気圧を落とすことができるようになります。
ビードストッパーにはサイズがあります。
- フロント21インチホイール:リム幅1.6インチ
- リア18インチホイール:リム幅2.15インチ
これらのサイズを選びましょう。
リアタイヤの空気圧を0.4kgf/cm2以下にする場合は、ビードストッパーを2個にしましょう。
1個だけだと、リムを支えきれない可能性があります。
TUBLISS(タブリス・チューブリス)とは
TUBLISSとは、タイヤの中にチューブを使わずにタイヤを支えるカスタムパーツ。
TUBLISSを使うと、チューブを使わず疑似的なチューブレスホイールの状態を作り出すため、チューブの泣き所であるリム打ちによるパンクの心配がなくなります。
また、赤いコア部分内にあるチューブに高圧の空気を入れることから、岩場などでホイールが変形するのを防いでくれます。
疑似的なチューブレス化により、低い空気圧でも走行できるので、トラクションも向上し、難所での走破力が格段に上がります。
タイヤの空気圧を落とすデメリット
タイヤの空気圧を落とした時のデメリットはパンクです。
空気が少ない状態で岩などの段差を超えた時、当たりどこが悪いとリム打ちによりパンクします。通常より空気が少ないため、どうしてもリム打ち可能性が高くなります。
特にフロントタイヤはパンクの可能性が高いです。
前段でも紹介しましたが、フロントタイヤの空気圧は 0.6 kg/cm 以下にしないようにしましょう。
帰るときは空気圧をもとに戻す|そのために必要な物
帰る時には、公道を走るための空気圧に戻します。
疲れていると、そのままで帰りたくなりますが、事故につながります。帰るまでが遠足です。
疲れているときに便利なのが電動空気入れ。周りを見ても結構使っている人が多いです。私が使っているものはこれ。
コンパクトなので、リュックに入れても邪魔になりません。
値段重視であれば、手動タイプの空気入れでもOK。オススメは自転車メーカーのもの。少ないポンピングで多くの空気を入れることができます。
帰りに空気を入れる意味はもう一つあります。
空気を入れる際は、嫌でもタイヤ周りに目がいきます。その時に、バイクに異変がないかチェックする。
家まで安全に走れる状態か、確認してから帰りましょう。
まとめ|空気圧を笑うものは、空気圧に泣く
オフロードバイクに乗る上で、タイヤの空気圧が非常に重要であることを紹介しました。
林道ツーリングでの基本となる空気圧は、以下のとおり。
- フロント:0.7 kg/cm
- リア :0.6 kg/cm
林道に入る前に、必ず空気圧の調整を行いましょう。
また、タイヤの種類・路面の状態によって空気圧の下限値が変わります。
オフロード専用のタイヤであれば、さらに空気圧を落とすことで、タイヤ本来の性能を発揮します。
しかし、空気圧を落としすぎるとパンクの原因にもなることを覚えておきましょう。
純正の状態であれば、『0.4 kg/cm〜0.7 kg/cm』の間で調整してみましょう。
空気圧の減らし方は、 0.05 kg/cm 刻みがオススメです。
タイヤの空気圧を制するものは、林道を制す。